松山市歯科医師会会報のおすすめの本の紹介コーナーへの執筆依頼がありました。
普段あまり本を読むほうではないのですが、今年読んだ「アルプス席の母」について書きました。
これは、高校球児の母目線で書かれた野球小説です。
私も高校球児の父(だった)ので、息子と重ね合わせつつ感情移入しながら読み進めました。
息子の高校野球生活は、小説のようにドラマチックなものではありませんでしたが、
小説の中の一文には本当に共感出来ました。
「ここにいる全員の子どもが、野球で思い描いた結果を残せるわけじゃない。がんばれば夢が叶うわけではなく、理不尽な思いもたくさんする。みんながベンチに入れるわけではなく、ましてや主役になんてなれやしない。
それでも、全員が幸せになることができるはずだ。高校野球をやってよかったな―」
最高の仲間と3年間野球ができたことが、息子にとっての一生の財産になったと思います。
野村泰慎